一般的な人事評価とは違う「人事承認」
中小・ベンチャー企業でも簡単。社員育成にも最適。
- 前ページ「中小・ベンチャー企業の給与額決定と人事評価制度」からの続き
ではここから「社員育成派」の私にお付き合いください。
『人事評価って何で必要なのか』の話に戻ります。
経営をより効率よくするため、経営者の使命を果たすため。
そのための社員育成と給与額決定(序列付け)のためです。
でも、評価は難しい、評価者研修もしない。
どうしよう。
ここで発想の転換をしてみませんか。
『社員育成と給与額決定ができれば、人事評価じゃなくてもいいじゃないか』
そうです。「評価」が難しいのだから「評価」をやめればいいんです。
“この項目についてあなたは5点満点中、4点です。良いですね。”
“こっちの項目ではあなたは2点です。悪いです。”
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項目はいくつも続きます。
そして評価される社員が何人もいます。
その1つ1つについて、一人ひとりの納得を得なければなりません。
まず、その考えをやめるのです。
次は、ある書籍からの抜粋です。少し長いですが、ぜひ見てください。
ブライアンが裏口のドアから会議室に入ってきました。
「はい、そこで止まって!」 私はマイクを通して彼にそう言います。部屋にいる250名の企業マネジャーたちの視線が、いっせいに彼に注がれます。
私は続けます。「この部屋で、あなたにある簡単な動作をしてもらいます。その動作が何かを推理し、実行してください。あなたに与えられる唯一の情報は、私が鳴らすこのベルです。あなたが間違ったことをするたびに、このベルが鳴ります」
ブライアンがすべき動作は、部屋の前方に置いてあるフリップチャートをめくるというものでした。集まったマネジャーたちの中からエクササイズヘの協力者を募ったところ、ブライアンが立候補してくれたため、いったん彼に退室してもらい、残りのマネジャーたちで彼にしてもらう動作を決めたのです。
部屋に入ってきたブライアンは、前方に向かって歩いていきます。右に曲がったところで、ベルが鳴りました。彼は足を止めます。そして、やや不安な面持ちで体の向きを戻すと、フリップチャートの方に進んでいきました。皆が静かに見つめるなか、彼はフリップチャートの手前で方向を変え、演壇に向かって歩きだしました。ふたたびベルが鳴ります。彼は足を止め、周りを見回しながら、おずおずと方向転換し、フリップチャートの方に向かいました。ベルは鳴りません。フリップチャートを通り過ぎ、プロジェクターの方に行こうとしたとき、またまたベルが鳴りました。彼が立ち止まったのは、フリップチャートの真ん前でした。彼は、そっと赤いマジックを手に取ります。リン、リン! 急いで赤いマジックを置き、今度は黒いマジックを持ち上げます。リン、リン! 青でもだめ、緑でもだめとなったとき、ブライアンはせっぱ詰まった表情でマネジャーたちの方を見ました。リン、リン!
彼の体はすっかりこわばってしまいました。フリップチャートを背にしたまま動けなくなってしまったのです。沈黙の中、針のむしろに座っているかのような2、3分に耐えたあと、ブライアンはついに言いました。「ギブアップ!」
私は腕時計を見て、所要時間を確認します。5分でした。
「ありがとう。完璧でしたよ。あなたは私が期待していたとおりのことをしてくれました。さあ、席に着いてください。詳しいことはあとでお話しします。」
「だれかもう一人、協力してくれる人はいませんか?」マネジャーたちは静まり返ってしまいました。しばしの沈黙のあと、ジェーンという名の女性が意を決したように立ち上がりました。
「素晴らしい!」私はそう言って、彼女にもブライアンと同じように、いったん退室してもらいました。
彼女には、演壇のそばのテープルに置いた盆の上の水差しからコップに水を注ぐという動作をしてもらうことになりました。ジェーンに部屋に入ってもらい、彼女にこう説明しました。
「さっきの方と同じように、あなたにもある動作をしてもらいます。ただし、今回は、あなたが正しいことをしたときだけ、ベルを鳴らすことにします。」
水差しの方向へ歩を進めるたびに肯定のベルが鳴ります。ベルの音に後押しされるように、彼女は自信を持って部屋の前方へ向かっていきました。左へ曲がろうとするとベルが止みます。すると彼女はすぐさま右へ方向転換します。彼女は水差しを見つけ、それに向かって進んでいきます。ベルの激励を受けながら、彼女は水差しを持ち上げ、コップに水を注ぎました。マネジャーたちが信じられないといった表情でいっせいに歓声を上げるなか、ジェーンは皆の方を向き、拍手に応えました。そして注いだ水を自ら飲んで、皆を笑わせたのです。
「部屋に入ってから水を注ぐまで、58秒!」 私は時計を確認し、発表しました。
マネジャーの中には、事前に何らかの打ち合わせがあったに違いないと主張する人たちもいました。ジェーンはかまわず2つ、3つとコップに水を注ぎ、ブライアンと私に手渡しました。私たち3人は、お互いに、そして観客に向かって、コップを掲げました。
私はこの実験をもう何年も行っていますが、毎回ほぼ同じ結果が出ています。最初の被験者は、ベルによるネガティブな刺激を受けることによって、創造性や反応の鋭さを低下させていきます。ベルの鳴る回数が増えれば増えるほど、被験者は心理的に追い込まれていきます。途中でエクササイズを断念したとき、ブライアンは完全に自信を失い、身動きできない状態になっていました。
一方で、二番目の被験者、ジェーンは、ベルからポジティブな刺激を受けることによって、自信も創造性も増し、みごとにエクササイズを完了しました。彼女は自信にあふれ、聡明で能力に満ちて見えました。
実際は、2人とも同じように有能な人問です。ブライアンもジェーンも、そしてあなたも私も、皆、本来、豊かな創造力を持った素晴らしい学習者として生まれてきているのです。
----- 参考書籍 「潜在能力であらゆる問題が解決できる」
ポール・R・シーリィ 著 今泉敦子 訳 フォレスト出版
ポール・R・シーリィ 著 今泉敦子 訳 フォレスト出版
これは能力開発をテーマとした自己啓発分野の書籍からの抜粋です。(傍点、下線は当社。)
人事評価制度の専門書ではありません。
『世間一般の人事評価が中小企業やベンチャー企業には不向きではないか』とずっと疑問を抱いていた私に大きなヒントを与えてくれました。
今までの “評価する場” であったものを “肯定する場” にすればいいと考えたのです。
ブライアンにやっていたようなことを、ジェーンにしたように変えるのです。
“評価作業” ではなく、 “ほめるところを見つける行為” をして社員を勇気付けるのです。後押ししてあげるのです。
こうすることで社員は俄然ヤル気がでます。積極的になります。喜びにつつまれます。
喜んでやるというのは大事なことです。
人間の能力が引き出されやすくなるのです。
脳ミソは、同じことをするにしても、嫌々やったり、イライラしていたり、退屈を感じているときよりも、進んでやったり、ワクワクしていたり、気分がいい状態でする方が能力を発揮するのです。
これは科学的にも証明されている事実です。
そのカギが、その人を認めてあげることです。「承認」と言われています。
「承認」の一つが、ほめる行為なのです。
スポーツ選手の育成や子供の教育といった分野でも広がってきています。
そして多くの良い結果を出しています。
“でも良い所ばかりほめるだけで悪い所に目をつぶっているなんてできない” とおっしゃいますか?
心配しないでください。
人間は不思議なもので、良い所がほめられ、自分は承認されていると自覚すると悪い所が自然と直ってくるものなのです。
人格が一段上にあがる感じです。
ただし、社員が間違った方向に進んでいるとき、ズレているときは、その方向を修正してあげてください。
それが経営者、指導者の役目です。
さて、次を見て下さい。
仕事の成果 =
能力(0〜100)×情熱(0〜100)×考え方(マイナス100〜プラス100)
能力(0〜100)×情熱(0〜100)×考え方(マイナス100〜プラス100)
これは日本を代表する企業の、有名な経営者が言った公式です。
この公式からすると、能力や情熱が無くても、結果は単にゼロになるだけです。
しかし、考え方が誤っていると、仕事の成果はマイナス、つまり組織に損失を与えてしまうのです。害になるのです。
ですから経営者は、社員の能力を伸ばすこと、社員の情熱を持続させることに加え、考え方を良いほうに方向づけるということをしなければならないのです。
それには経営者自身に将来のビジョンがなければならないのは言うまでもありません。
ビジョンがあって、方向づけをして、ほめてあげて、社員を育成する。
こんなコンセプトを根幹とする人事評価制度―「人事承認」を、当社は提案しています。
さて、この人事承認についての詳しい資料『人事評価の常識から脱して、経営に沿った仕組み「人事承認制度」を作る方法』を、ご希望の会社に配布いたします。
○ 資料の内容
- 中小企業やベンチャー企業でも導入できる人事承認の進め方・やり方がわかります。
- 人事承認にもとづく、給与の決め方、給与制度の考え方がわかります。
- 目標管理を、世間一般に行われている方法と違うやりかたで実施することにより、社員育成が図られることがわかります。
○ 条件
資料請求には次の条件を満たしている会社に限らせていただきます。
- 社員49人以下の中小企業・ベンチャー企業であって、
- 社員を育成して会社が発展することを真剣に考えている経営者であり、
- その経営者ご自身が資料請求されていること
この3つのすべてを満たす場合に限らせていただきます。
なお、請求される会社の業種等は問いませんが、コンサルティング会社など同業種の会社からの請求は、現在のところお断りさせていただきます。
○ 料金
1万円+消費税 | 資料請求をいただいた後、お振込口座をご案内いたします。当社で入金を確認した後に、資料を発送いたします。 |
無料(0円)になる方法 | 人事承認制度のコンサルティングをご依頼いただいた場合、コンサルティング料金から資料の料金分を値引きします。つまり、資料料金は無料になります。 |
○ 資料請求方法
下記、メールフォームに必要事項を入力し、送信してください。
送信いただいた会社情報は、ご連絡・資料の送付目的にのみ使用します。
資料を請求された旨を含め、一切の情報を外部に公表することはいたしません。
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