次世代法・行動計画指針(その4)


「次世代育成支援対策推進法は、21世紀の経営資源」
メルマガバックナンバー012号(H17.6.21)

あの人の言葉発見


トヨタ自動車は、配偶者の転勤や親の介護のため退社した社員が職場復帰できる再雇用制度を2006年度中に導入する。

働きやすい職場環境を整え、優秀な社員を確保するのが狙いだ。
男女の総合職社員が対象で、退職後数年以内なら、再雇用する。

ただ、育児による退職は、すでに育児休業制度で働き続けられるため、原則として対象にしない見通しだ。

さらに、立ち仕事が多い工場で働く女性社員(約1000人)のために、妊娠期間の休職制度を拡充する。

法律では出産予定日から6週間以内は休暇を取得できるが、独自に数週間の休暇を追加する。

トヨタは02年から多様な人材の活用を進める「ダイバーシティ(多様性)・プロジェクト」を実施。

育児休暇を「子どもが満2歳になるまで」に延長するなど、女性が働きやすい環境の整備を進めている。

次世代法の行動計画に、トヨタは再雇用制度などを盛り込んだ。
「配偶者転勤で退社でも復職OK」
読売新聞 17.4.16 経済

制度のしくみ


    〔1〕次世代法関連
     1.次世代育成支援対策推進法
     2.行動計画策定指針
     3.行動計画内容
    〔2〕関係法令
     1.育児・介護休業法
     2.労働基準法
     3.男女雇用機会均等法
    〔3〕労働社会保険
     1.給付
     2.保険料等
    〔4〕助成金、奨励金
    〔5〕法人税
    〔6〕次世代法認定企業


〔1〕次世代法関連 2.行動計画策定指針

次世代法・行動計画指針(その4)

ペコポン
指針のうち、一般企業が関係するところ
・行動計画の策定に関すること
・行動計画の内容に関すること

のうち、「策定」の話しが前回で完了しました。

ぼんさく
今回からは「内容」について?

ペコポン
そう。
・行動計画の内容に関すること、には
一、雇用環境の整備
二、その他

があることは、以前話したね。

「行動計画」の項目は、「指針」のココの部分を参考につくるといい。
もちろん、ココにあるもの以外で、会社独自のものを考えてもOKだよ。

また、「一、雇用環境の整備」は、「認定」の基準にもなっているから、とても重要。

ぼんさく
ヨシ!こい!

ペコポン
一、雇用環境の整備

次の2つにわけよう。

(1) 子育て社員の仕事と家庭の両立を助ける雇用環境の整備

(2) 働き方の見直しにつながるような多様な労働条件の整備

これらについて、項目をズラッと並べます。
内容については「行動計画」のテーマのときに。

まず(1)
妊娠中および出産後の配慮

産前産後休業後の、原職または原職相当職への復帰

子どもの出生時における父親の休暇取得の促進

より利用しやすい育児休業制度の実施

育児休業を取得しやすく、職場復帰しやすい環境の整備
育児休業に関する決まりの周知等
育児休業期間中の代替要員の確保等
育児休業をしている社員の職業能力の開発および向上等
育児休業後の、原職または原職相当職への復帰

短時間勤務制度等の実施
短時間勤務制度の実施
フレックスタイム制の実施
始業または終業の時刻の繰上げまたは繰下げの制度の実施
所定労働時間を超えて労働させない制度の実施

事業所内託児施設の設置および運営

子育てサービスの費用援助の措置の実施

子どもの看護のための休暇の措置の実施

勤務地、担当業務、労働時間等を限定する制度を実施

その他子育てを行う社員に配慮した措置の実施

諸制度の周知

育児等退職者についての再雇用特別措置等の実施


つぎに(2)
所定外労働の削減

年次有給休暇の取得の促進

多様就業型ワークシェアリングの実施

テレワークの導入

職場優先の意識や固定的な性別役割分担意識等の是正のための取組

ぼんさく
ちょっと、ちょっと、ちょっと。
ただ並べるだけ?
ウンザリしちゃうよ。

ペコポン
ごめん、ごめん。
「指針」の回で説明するより、「行動計画」のところで内容に触れたほうが、いいと思って。

そのとき挙げる項目は「指針」が根拠になっているって分かってもらえるだけでいいよ。

だから今は項目全体をサラッと眺めて。 ね。

ぼんさく
しょうがないなぁ。今回は、退屈な回だこと。

ペコポン
じゃ、次いかせてもらいます。

二、その他

子育てバリアフリー

子ども・子育てに関する地域貢献活動

子ども参観日

家庭教育を学習する機会の提供

若者への就業体験機会の提供

以上です。

ぼんさく
ふあぁ。
あ、終わった?

ペコポン
ぼんさく、寝てたな・・・

誌上しつもん会


Q.行動計画策定指針に定められている内容は、すべて行動計画に盛り込まなくてはならないのですか?

A.行動計画策定指針には、行動計画に盛り込む取組としていくつかの項目が記載されていますが、それらはあくまで例示として、次世代育成支援対策に重要と考えられるものを列記してあるものです。

したがって、必ずしも行動計画策定指針の内容をすべて行動計画に盛り込む必要はなく、これらの項目などから、企業の実情に応じて、必要と考えられる次世代育成支援対策を行動計画に記載することとなります。
厚生労働省ホームページ
Q&Aから抜粋

わたしの後記


今年2005年って、何の年だか知ってます?

半分を過ぎた今、訊くことじゃないですよね。

自分自身、年の初めに耳にしたような。
でも、ある雑誌を見るまで、すっかり忘れてました。

科学雑誌「ニュートン」です。
今月号の表紙には、見慣れた、親しみのある顔が。

その主は、アルバート・アインシュタイン。
2005年の今年は、かのアインシュタインの没後50年、かの相対性理論発表から100年、の年、らしいのです。

世界が認める大天才。
天才には、すごく魅かれます。
分野を問わず。

レオナルド・ダ・ヴィンチ。
アマディウス・モーツァルト。
チャーリー・チャップリン。
ジョン・レノン&ポール・マッカトニー。
手塚治虫。
ドクター・中松。
イチロー。

挙げればキリがない。
天才のミーハーといったところでしょうか。

どちらかと言えば、その偉業よりも、その脳ミソに、その言葉たちに、ゾクゾクします。



幼いころ、特に男の子が、一般的に乗り物や昆虫などに興味を示すように、自分も魅かれました。

宇宙に、古代に・・・

マンガ仕立ての科学シリーズを何度も何度も読んだものです。

そしてその中には、アインシュタインが人類に知らしめたものもあったのです。

当然それは、後に知ることになるのですが。

はて小学生だったか、中学生だったか、いつの頃かは忘れましたが、テレビが言っていた話しが、ずうっと頭の中に残っています。

「無限の視力の持ち主がいたとして、その人が宇宙で前方を凝視したら、自分の後頭部が見える」

アインシュタインをとりあげた番組です。
かの天才がそう言った、と言います。

そして番組は、彼のユーモラスな風貌も映し出します。

以来、彼は“ボク”のアイドルになりました。

それにしても、後頭部の話しは、ちょっと衝撃でした。

なんかの理論で導かれるのでしょう。
なんの理論で? これも相対性理論?
単なるジョーク?
もしかしたら、聞き間違い? 思い込み?

そのナゾを解くべく、スッキリすべく、でも、そんなことはどうでもいいのかもしれず、現代の“私”は、ワクワク、ドキドキしながら、「ニュートン」のページをめくる。

“私”から見たアインシュタインは20〜30数年の歳月が流れているのだろうけれど、アインシュタインから見た“ボク”はゆっくりとした、ほんのわずかの時間しか流れていないんだ。きっと。

これぞ、「私的相対性理論」



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