短時間勤務制
「次世代育成支援対策推進法は、21世紀の経営資源」
メルマガバックナンバー023号(H17.09.13)
メルマガバックナンバー023号(H17.09.13)
子育て支援策の一環として、正社員でありながら勤務時間を短くした「短時間正社員」など、多様な働き方が注目されている。
人事管理が難しくなるなどの懸念もあるが、短時間正社員制度を導入した企業とそうでない企業を比較した調査では、社員の勤労意欲などで、導入企業に高い評価が見られることが明らかになった。
「制度を利用する先輩が身近にいて、子供を持って働くことがイメージしやすかった。これがなければ仕事を続けられたかどうか」
システム開発会社「イノス」(熊本市・社員109人)の正社員で、5歳と3歳の子供を持つ女性システムエンジニア(35)が話す。
○ 3時半に退社
子供たちを自宅近くの保育園に送って午前10時に出社、午後3時半に退社して迎えに行く。
同僚との関係も「良好です」。
1985年創業の同社は92年、初の出産社員のために、育児休業と、子供が小学校3年生になるまで利用できる短時間勤務制度を設けた。
のべ14人が使うなど利用率は高く、現在も5人が継続中だ。
導入にあたり、仕事のやり方や給与体系などを変更した。
チームで顧客企業のシステム開発から保守まで行う業務では、ほかのメンバーに負担が偏らないよう納期や仕事量で配慮する。
所定労働時間は1日7時間45分。
短時間勤務の場合、給料は短縮時間数に応じて減り、昇進も遅くなる。
取り組みが評価され、厚生労働省が2003年から実施する多様な就労形態のモデル企業に選ばれた。
芹川哲郎社長は、「時間と費用をかけて育てた社員に辞められるのは損失。制度を評価して応募してくる優秀な学生も増えている」と利点を強調する。
人事管理が難しくなるなどの懸念もあるが、短時間正社員制度を導入した企業とそうでない企業を比較した調査では、社員の勤労意欲などで、導入企業に高い評価が見られることが明らかになった。
「制度を利用する先輩が身近にいて、子供を持って働くことがイメージしやすかった。これがなければ仕事を続けられたかどうか」
システム開発会社「イノス」(熊本市・社員109人)の正社員で、5歳と3歳の子供を持つ女性システムエンジニア(35)が話す。
○ 3時半に退社
子供たちを自宅近くの保育園に送って午前10時に出社、午後3時半に退社して迎えに行く。
同僚との関係も「良好です」。
1985年創業の同社は92年、初の出産社員のために、育児休業と、子供が小学校3年生になるまで利用できる短時間勤務制度を設けた。
のべ14人が使うなど利用率は高く、現在も5人が継続中だ。
導入にあたり、仕事のやり方や給与体系などを変更した。
チームで顧客企業のシステム開発から保守まで行う業務では、ほかのメンバーに負担が偏らないよう納期や仕事量で配慮する。
所定労働時間は1日7時間45分。
短時間勤務の場合、給料は短縮時間数に応じて減り、昇進も遅くなる。
取り組みが評価され、厚生労働省が2003年から実施する多様な就労形態のモデル企業に選ばれた。
芹川哲郎社長は、「時間と費用をかけて育てた社員に辞められるのは損失。制度を評価して応募してくる優秀な学生も増えている」と利点を強調する。
短時間正社員 導入企業が高評価
「出産退社」減り やる気アップ
読売新聞 17.5.4 くらし
「出産退社」減り やる気アップ
読売新聞 17.5.4 くらし
次回に続きます。
○ 労働時間は自由
○ 案ずるより
○ 労働時間は自由
○ 案ずるより
〔1〕次世代法関連
1.次世代育成支援対策推進法
2.行動計画策定指針
3.行動計画内容
〔2〕関係法令
1.育児・介護休業法
2.労働基準法
3.男女雇用機会均等法
〔3〕労働社会保険
1.給付
2.保険料等
〔4〕助成金、奨励金
〔5〕法人税
〔6〕次世代法認定企業
1.次世代育成支援対策推進法
2.行動計画策定指針
3.行動計画内容
〔2〕関係法令
1.育児・介護休業法
2.労働基準法
3.男女雇用機会均等法
〔3〕労働社会保険
1.給付
2.保険料等
〔4〕助成金、奨励金
〔5〕法人税
〔6〕次世代法認定企業
〔1〕次世代法関連 3.行動計画内容
〔短時間勤務制度等の実施〕
・短時間勤務制
ぼんさく
「短時間勤務」っていうことは、1日の勤務時間を短くする制度ということだね。
ペコポン
それももちろんそうだけど、それだけじゃない。
ひとくちに「短時間勤務」といってもやり方はいくつかあるんだ。
ひとくちに「短時間勤務」といってもやり方はいくつかあるんだ。
- 1日の所定労働時間を短縮する制度
- 週または月の所定労働時間を短縮する制度
- 週または月の所定労働日数を短縮する制度
(隔日勤務、特定の曜日のみの勤務など) - 社員が個々に勤務しない日または時間を請求することを認める制度
ぼんさく
必ずしも“毎日”勤務時間が短くならなくてもいいんだね。
社員からの請求する場合は、不定期だったり、決まった時間じゃなかったりでもいいの?
社員からの請求する場合は、不定期だったり、決まった時間じゃなかったりでもいいの?
ペコポン
それは会社の決め方による。
まったくの自由だと不都合もあるでしょ。
だから一定の幅をもたせる決め方でもOK。
まったくの自由だと不都合もあるでしょ。
だから一定の幅をもたせる決め方でもOK。
ぼんさく
そうか。
じゃぁ、勤務時間の長さ、仕事の始まりと終わりの時間、などを決めればこの項目は完成だね。
じゃぁ、勤務時間の長さ、仕事の始まりと終わりの時間、などを決めればこの項目は完成だね。
ペコポン
行動計画内容としてはね。
でも社内の体制づくりとしては、それだけでは足りない。
でも社内の体制づくりとしては、それだけでは足りない。
勤務時間が短くなるってことは、単純に考えてその人の仕事量は減ることになるよね。
だからまず仕事の再配分が必要だよ。
それと、ちゃんと決めておかなければならないのが給与のこと。
まず、毎月の給料について。
また、
その他「賞与」や「退職金」についてもどう適用するのか、計算方法など決めておいたほうがいいでしょう。
だからまず仕事の再配分が必要だよ。
それと、ちゃんと決めておかなければならないのが給与のこと。
まず、毎月の給料について。
- 減った労働時間分、元の給与から差し引いた額とする、という方法。
また、
- 短時間勤務者用の賃金テーブルを、一般勤務者用とは別に作成して適用する方法もある。
その他「賞与」や「退職金」についてもどう適用するのか、計算方法など決めておいたほうがいいでしょう。
ぼんさく
なるほど。
ペコポン
「小学校入学までの約6年間のうち、社員が希望する期間は短時間勤務にする」というのがこの制度。
「育児」という目的があってのことだから、この期間は必然的に残業もしないのが前提となるでしょう。
「育児」という目的があってのことだから、この期間は必然的に残業もしないのが前提となるでしょう。
ぼんさく
そうだね。
ペコポン
では、「一般の社員」と「この制度を利用する社員」との比較。
かたや、「長い(通常の)労働時間+残業について柔軟に対応できる」
かたや、「短い労働時間+残業は見込めない」
この両者をどう評価するか。
同じ評価で、いいのか、よくないのか。
かたや、「長い(通常の)労働時間+残業について柔軟に対応できる」
かたや、「短い労働時間+残業は見込めない」
この両者をどう評価するか。
同じ評価で、いいのか、よくないのか。
ぼんさく
やっぱり、短い人は、評価下げたほうがいい?
ペコポン
いや。別に「どうしなければいけない」ということじゃないよ。
しっかりした考え方に基づいた制度であればいい。
結局のところ経営者が『「労働時間」と「仕事の成果」をどう考えているか』ということに尽きると思う。
成果は、必ずしも時間には比例しないけれど、仕事量は、ある程度労働時間に比例する。
「高評価の成果」を「1つ」残すのも価値だけど、「中程度の評価の仕事」を「10」こなすのも、それは価値だと思う。
仕事量が違う社員を、同じ評価にするか、違った評価にするか、考えておく必要がある。
しっかりした考え方に基づいた制度であればいい。
結局のところ経営者が『「労働時間」と「仕事の成果」をどう考えているか』ということに尽きると思う。
成果は、必ずしも時間には比例しないけれど、仕事量は、ある程度労働時間に比例する。
「高評価の成果」を「1つ」残すのも価値だけど、「中程度の評価の仕事」を「10」こなすのも、それは価値だと思う。
仕事量が違う社員を、同じ評価にするか、違った評価にするか、考えておく必要がある。
ぼんさく
評価が違った場合、昇給や昇進にも影響がありそうだね。
ペコポン
うん。昇給や昇進の仕組みづくりも大事なことだ。
この項目は、上っ面を整えて導入するのは簡単だけど、給与制度や人事評価制度のことまで綿密にやるとなると、ちょっと大掛かりになるかもしれない。
と言うと脅しになって、みんなやらなくなっちゃうかな。
「短時間勤務」は社員としては利用度の高い、使える制度。
希望する人も多い。
だから、大変だからといって尻込みして最初からこの項目を除外することはしないでほしいな。
給与については、「時間分差し引き」にすればシンプルで済むし、評価については、経営者が、日ごろから「何を評価するか」を明確にしているのなら仕組みも自然と決まってくる。
そうであれば導入はそんなには難しくないハズ。
この項目は、上っ面を整えて導入するのは簡単だけど、給与制度や人事評価制度のことまで綿密にやるとなると、ちょっと大掛かりになるかもしれない。
と言うと脅しになって、みんなやらなくなっちゃうかな。
「短時間勤務」は社員としては利用度の高い、使える制度。
希望する人も多い。
だから、大変だからといって尻込みして最初からこの項目を除外することはしないでほしいな。
給与については、「時間分差し引き」にすればシンプルで済むし、評価については、経営者が、日ごろから「何を評価するか」を明確にしているのなら仕組みも自然と決まってくる。
そうであれば導入はそんなには難しくないハズ。
ぼんさく
中小・ベンチャー企業は、そもそも人事評価制度がないところも多いよね。
ところで『時間』ってモノサシになるのかな?
ところで『時間』ってモノサシになるのかな?
ペコポン
ちょっと哲学的で、話が長くなりそう。
でも、いつかテーマにしたい。
でも、いつかテーマにしたい。
ぼんさく
「話が長く」なるのも、「いつか」も『時間』だね。
まだまだ厳しい残暑の中、わずかに感じる秋。
1年の第四コーナー手前。
そんな季節になりましたね。
さて、ワタクシ。
今年年頭に、始めたことが2つあります。
目標ってほどの大それたものではありません。
「ちょっとやってみようかな」くらいの、かる〜いものです。
1つは、落語。
演るわけではありません。聞くだけ。
古典落語をCDで。
正月には、落語はもってこい。
気分も出ます。
でも、CDラジカセで聞いてると、趣味でない同居人の気配は、あきらかに不満顔。
コッチも、正月過ぎれば「おとそ気分も変えなきゃ」と落語でもなし。
というわけで、自然消滅、南無阿弥陀仏。
合掌。
残るもう1つ。
「竜馬がゆく」
書くわけではありません。読むだけ。
寝る前の15分〜30分くらいを、ちびり、ちびり、と竜馬とゆく日々。
重ねた歳月、8ヵ月とちょっと。
先週ついに竜馬が逝きました。
合掌。
作品について、竜馬について、時代について、ニッポンについて、話したいことは山ほどあるけど、ここではちょっとガマン。
「ここ最近、読むものといえば、仕事に関係するものばかりだなぁ」とフト我に返った去年の暮。
趣味関係の本も、まったく読まなくなったわけではないけれど、そんな時間をもうちょっと毎日の表舞台に立たせてあげるべく「竜馬でも行っとくか」とフラッと立ち寄ったのでした。
人生の肥やしは、仕事だけとは限りませんね。
改めて実感する晩夏・初秋。
1年の第四コーナー手前。
そんな季節になりましたね。
さて、ワタクシ。
今年年頭に、始めたことが2つあります。
目標ってほどの大それたものではありません。
「ちょっとやってみようかな」くらいの、かる〜いものです。
1つは、落語。
演るわけではありません。聞くだけ。
古典落語をCDで。
正月には、落語はもってこい。
気分も出ます。
でも、CDラジカセで聞いてると、趣味でない同居人の気配は、あきらかに不満顔。
コッチも、正月過ぎれば「おとそ気分も変えなきゃ」と落語でもなし。
というわけで、自然消滅、南無阿弥陀仏。
合掌。
残るもう1つ。
「竜馬がゆく」
書くわけではありません。読むだけ。
寝る前の15分〜30分くらいを、ちびり、ちびり、と竜馬とゆく日々。
重ねた歳月、8ヵ月とちょっと。
先週ついに竜馬が逝きました。
合掌。
作品について、竜馬について、時代について、ニッポンについて、話したいことは山ほどあるけど、ここではちょっとガマン。
「ここ最近、読むものといえば、仕事に関係するものばかりだなぁ」とフト我に返った去年の暮。
趣味関係の本も、まったく読まなくなったわけではないけれど、そんな時間をもうちょっと毎日の表舞台に立たせてあげるべく「竜馬でも行っとくか」とフラッと立ち寄ったのでした。
人生の肥やしは、仕事だけとは限りませんね。
改めて実感する晩夏・初秋。
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